ふうかかじん2

独学者のための易経解説
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風火家人 二爻

ふうかかじん にこう
まずは、やさしい解説から
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〈爻辞〉
「遂ぐる攸なし。中饋に在り。貞吉」
〈読み方〉
とぐるところなし。ちゅうきに あり。ていきつ。

<爻辞の意味>
「進んでいって事を成し遂げるようなことはしない。家の台所で調理をする。正しいので吉」

「風火家人」の卦は「一家の人」について説かれた卦です。

そんな中この二爻は、妻の爻です。

妻というのは外へ行って事を成し遂げるようなことはせず、もっぱら家の中で調理をしているものです。

そのように正しい妻の役割に徹しているので吉だと言っています。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 風火家人 二爻

<説明の要点>

これが柔順中正、女の貞をもって家を保つ爻に当たっています。

離の中爻は牝牛を畜うような巽順をもって、黄離元吉を得るものでありますが、それを家人に当てて考えますと、家風に服し、夫に従って、自分というものを立て徹っそうとするようなことがない。

それが「遂ぐる攸なし」です。

そして家事を取り締まって欠けるところがない。

「饋」というのは厨房の仕事で、飲食をととのえ神に供し、人を養うことで、家の内のことなので中饋と言っているのです。

これこそ、家人の卦にあって貞吉を得る所以と言えるでしょう。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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