ふうざんぜん2

独学者のための易経解説
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風山漸 二爻

ふうざんぜん にこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「鴻、磐に漸む。飲食衎衎たり。吉」

<読み方>
こう、いわおに すすむ。いんしょく かんかん たり。きち。

<爻辞の意味>
「鴻が大きな岩まで進んだ。飲食を楽しむ。吉」

「風山漸」とは「徐々に進む」ことについて説かれた卦(か)です。

鴻(コウ = カモより一回り大きいくらいの水鳥)が水から離れて徐々に高いところへ行く様子に喩えて、各爻が説かれています。

そんな中この二爻になると、鴻が大きな岩にまで進みます。

大きな岩は安泰な場所であり、鴻はそこで次に進むべき時を待ちながら飲食を楽しみ、心身を養います。

順調な進み方をしているため吉だと言っています。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。


加藤大岳述 風山漸 二爻

<説明の要点>

磐は岩です。

初爻同様に、任官に例えてみますと、柔順中正をもって五爻に応じ、安定を得るところと見ることが出来ます。

それが「飲食衎衎」で、ゆたかに食禄を受けて自ら楽しむばかりでなく、人にも分けてあげるのです。

衎衎とは和楽の様を形容した言葉です。

この爻は正応をもって五爻へ仕える爻なので、功なくして徒に禄を貪ることもなく、吉を得ることができます。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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