らいかほう4

独学者のための易経解説
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雷火豊 四爻

らいかほう よんこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「其の蔀を豊いにす。日中斗を見る。其の夷主に遇う。吉」

<読み方>
その ほうを おおいにす。にっちゅう とうを みる。その いしゅに あう。きち。

<爻辞の意味>
「草が覆いになっている。日中に北斗七星を見る。仲間に遇う。吉」

「雷火豊」とは「豊かさに処する道」について説かれた卦(か)です。

そんな中この四爻でも「草が茂り過ぎて日中に星が見えるほど辺りが暗くなっている」と言っています。

これは初爻と同じで、対になっている言葉です。

ですが初爻と違うのは、四爻の場合は暗くする草を茂らせている側の者という点です。

本来の四爻は賢明なのだけれど、周囲からの悪影響などで自分自身が暗がりを作り出してしまっています。

そこで賢明な仲間(初爻)に遇って協力し合うなら、吉だと言っています。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。


加藤大岳述 雷火豊 四爻

<説明の要点>

初爻で、この四爻のことを「配主」としたのに対し、この爻は初爻を「夷主」と言っています。

「夷」というのは、ここでは仲間・同僚のようなものを指しています。

その同徳の初爻と力を合わせて行けば、吉を得ることは、初爻でも述べた通りです。

ところが陽と陽であるために、素直な応和ができません。

そこで蔀を豊にして日中に斗を見るような暗昧さを生ずるのですが、それは二爻や三爻などのように他から陽光を遮られるのではなく、この震の草が自ら暗昧を作るのです。

ですから、そのことに気がついて、夷主との応和をこちらから望んで行けば吉に至るというわけです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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