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<爻辞>
「悔い亡ぶ。孚有りて命を改む。吉」
<読み方>
くい ほろぶ。まこと ありて めいを あらたむ。きち。
<爻辞の意味>
「悔いるようなことはない。信頼を得て改革する。吉」
「沢火革」とは「改革・革命」について説かれた卦(か)です。
そんな中この四爻は、まさに今、改革を行う時にあたっています。
周囲から信頼され改革を行うことができ吉だと言っています。
そのため悔いるようなこともありません。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
この四爻から外卦へ入ります。
改めるべき目標に入って来たわけであり、時から言えば改革に着手する時…卦辞で言う「已る日」となったということです。
「悔い亡ぶ」とは、革めなくてはならない欠点を革め失くさせることであり「孚あり」とは、それを行うにあたり邪欲利心をもってするの
ではなく、公明な真心をもってすることです。
さらに「命」というのは、否の四爻にもありました、あの「天運」のことで、天機が転換するのだと見ています。
このようにして吉を得られるのは、それが天運であると思えるほどに、やむにやまれぬ正しい志に発し、人も願い欲する所であってこそなのです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)