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<爻辞>
「虎の尾を履む。愬愬たれば終に吉」
<読み方>
とらのおをふむ。さくさくたれば ついに きつ。
<爻辞の意味>
「虎の尾を踏むような危険にあるが、おそれ慎んでいるので最終的には吉を得られる」
この「天沢履(てんたくり)」の卦(か)は、人が物事を履み行うことについて説かれた卦です。
そんな中この四爻も、三爻と同様に「虎の尾を踏む危険な状態」にさらされているものです。
しかし三爻と違ってこの四爻は、能力があるにもかかわらず自らを戒め、恐縮しているため虎に食われることはありません。
「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。
また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。
<説明の要点>
「愬愬」というのは、恐れ慎むことを言っています。
この爻は陰位に陽でいて、才は相当あるが強情なところがない。
ちょうど、三爻と反対になります。
そして、五爻の君側に恐れ慎んでいるので吉です。
あるいは、慎んでいれば吉を得られると言えます。
この四爻は、外卦乾の虎の尾の部分に当たります。
尾というのは首のおもむくままに柔順に従っていくものなので、この辞がかけられてあると見られます。
履の卦は、大体危うさのある卦で、この四爻は初めは危険なところにいるのですが、その危険を注意深く防ぐので害を免れるものです。
(加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)