ちざんけん3

独学者のための易経解説
トップページへリンク 易の基本へリンク 64卦解説へリンク 占例集へリンク

地山謙 三爻

ちざんけん さんこう
まずは、やさしい解説から

━  ━
━  ━
━  ━
━━━○
━  ━
━  ━

<爻辞>  
「労謙。君子終り有り。吉」

<読み方> 
ろうけん。くんし おわりあり。きち。

<爻辞の意味>
「大いなる功績があっても、初めから終わりまで深く謙遜している。吉」

「地山謙」とは、謙遜するという意味の卦(か)です。

そんな中この三爻は、大変な能力・功績がありながらも、終始、謙遜しているのです。

謙遜と言っても、見せかけだけのものではありません。

大きな責任と苦労はありますが、そのような姿勢であれば自然と誰からも尊敬され、吉だと言っています。



「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。





加藤大岳述 地山謙 三爻

<説明の要点>

「労謙」とは、この三爻は成卦主爻であり謙の徳を備えているもの
だが、自らが謙の道に励むだけでなく、他の爻も引き連れて謙を
行わなくてはならないので、責務が重くて骨が折れる……というこ
とを言っています。

また互卦坎の主爻でもあり、それを労卦ともしています。

「君子終り有り」については、本卦の説明と同じです。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)



地山謙 四爻へ進む ⇒

このページのトップへ移動