すいふうせい5

独学者のための易経解説
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水風井 五爻

すいふうせい ごこう
まずは、やさしい解説から

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<爻辞>
「井洌くして、寒泉食わる」

<読み方>
せい きよくして、かんせん くらわる。

<爻辞の意味>
「井戸の、清く冷たい水が飲まれている」

「水風井」とは「養う」ことについて説かれた卦(か)です。

井戸の水が人や植物などを養うことに喩えています。

そんな中この五爻の井戸は、清く冷たい水が盛んに湧き出す井戸です。

多くの人に汲み上げられ、飲み用いられています。

井戸が多くの人や物を養っている姿です。


「占った事柄」と「上記の説明」を、スライドガラスを2枚重ね合わせるようにして解釈してみて下さい。

また、下記の
「加藤大岳述 易学大講座」の要約も、ぜひ併せてお読みになり理解を深めましょう。


加藤大岳述 水風井 五爻

<説明の要点>

主卦の主爻として見る時は、井戸の水を汲み上げる立場にありました。

しかし一つの爻として、これを井水に当てるならば、底の泥より遠く去り、すでに側から甃の装いも施されています。

しかも剛健中正にして坎の主爻ですから、井の水として欠けるところのない至善なるもので、清く冷たく、手も切れるような美味しい水と言えるでしょう。

洌というのは、水の清らかなことです。また「寒泉」とは、冷たくて汲めども尽きない泉のことです。

もとより人が喜んで汲みに行くところであり、人を養って極まらない君徳に、これを喩えることができるでしょう。

加藤大岳述 易学大講座 現代語要訳)


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